明日の午後1時半スタートで、細工町の五福公民館で今年最後の、蓄音器を楽しむ会を開きます。地震後ベートーヴェンの音楽が一番、それまでと違って心に響くようになりました。そういうのもあって、一昨年からベートーヴェンのシリーズを続けてきました。ピアノ協奏曲が5曲揃ったのがきっかけで、ヴァイオリン協奏曲、弦楽四重奏曲と続いています。今回は、おそらく聞く機会はなかったひとが多いと思われる、ベートーヴェンのセレナーデ。レコード録音されるベートーヴェンの最初期の音楽です。

◆第1部 ベートーヴェン作曲 弦楽三重奏曲《セレナード》ニ長調 作品8  第九の合唱が、よく聞こえてくる季節になりました。平成最後の年末年始。大作曲家の《第1番》を考えてみるのも、如何でしょうか。ベートーヴェンの《作品1》は、ピアノ三重奏曲。24歳の時でした。それから3年後に作曲された、《セレナード》は明るく、楽しい屈託のない音楽。  演奏をしているのは、太平洋戦争中にナチに追われ、日本軍の捕虜になりましたが、戦後に日本人と結婚して富士山の眺めの良い所に居を構え、日本人演奏家を育てたシモン・ゴールドベルクです。その演奏は、ベートーヴェンの若書きの作品を借りて、将来の清楽を願ってメッセージを送っているような音楽になっています。
◆第2部 平成版・名曲新百選 選定第8回  前回大特集した「愛染かつら」の男女のすれ違いに、友情を絡めた映画「純情二重奏」の主題歌を中心に楽しみます。「小さな喫茶店」は、ドイツから飛行船がやって来た年のタンゴ曲。「影を慕いて」も、同じ年に発表され佐藤千夜子の吹き込みで発売されましたが、日中戦争戦時下にかけて藤山一郎の歌声でリバイバルヒットしました。  大矢野「名曲百選」から、今回は「戦時歌謡」を主題として10曲を選曲しました。
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